名古屋在住・アラカン初心者ライダーのイチロウです!
経営コンサルタントとして、クライアントである中小企業経営者・個人事業主の売上アップ・業務効率アップのためのお手伝いをしています。
2020年8月、コロナ禍の中、北海道でのワーケーションにチャレンジして得られたノウハウを共有いたします。
殺人的に暑い名古屋を脱出し、ライダーの聖地である北海道をバイクで旅しながら、経営コンサルティング業務、ウェブ制作業務などの日常の業務をどのようにして行ってきたかについて5つの要素に分けて詳しく解説したいと思います。
美しい自然、開放的な景色を楽しみながら、クライアントさんたちのビジネスをサポートし、現地の観光地ビジネスにも貢献できる、そんな10日間を過ごしてきました。
経営コンサルティング業務、ウェブ制作業務という、比較的、テレワーク(在宅勤務・モバイル営業・サテライトオフィスからの業務遂行)に向いた業種だからこそ実現できたという見方もあると思いますが、マネージャー、クリエイター、エンジニア、オペレーターなど多くの業種でも応用できることがあると考えます。
前述したこの北海道ツーリングワーケーションでの重要な5要素とは、計画・宿泊・移動・充電、そして通信です。
北海道ツーリングだけでなく、他の目的地・ディスティネーションへのワーケーションでも応用できることもあると思います。
また、今回、私が紹介した方法とは異なったスタイル、もっと便利なやり方でワーケーション・テレワークに取り組んでいますよ、という方がいらっしゃれば、ぜひともコメント・メッセージで教えて下さいませ〜!
【計画】まずどこに行って何をするか決めよう
北海道ワーケーションに限らず、どこを目的地・ディスティネーションとして訪れるかというプランをまずはじめに策定します。そして、その設定した目的地で何をするか、どう過ごすかを決めた上で、その行程中のどこでどんな仕事をどうこなしていくかについての計画を立てて、全体の旅程を作り上げていくことになります。
2020年8月・北海道ツーリング・ワーケーション実施計画
- 【目的】どこに行きたいか、そこで何をするか決める
小樽で寿司食べたい、海岸線をバイクで走りたい、日本最北端・宗谷岬に行ってみたい - 【宿泊】どこに泊まるか決める
ホテルにするか、キャンプ場にするか - 【移動】どういうルートで移動するか決める
いい景色が期待できるルートか、給油はどこで? - 【充電】
北海道・札幌以北でスタバもマクドナルドもほぼ皆無。移動中にどこで充電するかは重要な問題。 - 【通信】
充電問題と同様に、Wi-Fiスポットも希少。
実際に今回の旅程を作る段階で、何人かの北海道ツーリング経験者・北海道旅行経験者から直接話しを聞いた結果、1週間程度の日程では北海道一周ツーリングは無理という事がわかりました。
そこで、今回のワーケーションについては、以下のようなざっくりとした計画を立てたのでした。
- 全行程は10日間
- バイクツーリングならではのいい景色を堪能したい
- コスパ最高・北海道の寿司を満喫
- 日本最北端・宗谷岬までバイクで行きたい
- キャンプ初体験したい
- 名古屋・北海道の往復は自走ではなくフェリー。無理しない(GOTOキャンペーンを利用する!)
- 毎日2〜8時間のモバイルワークをする時間帯を確保する
- 評判のいい道東エリアは次回以降にチャレンジ。今回は小樽・宗谷岬を最優先ディスティネーションとする
計画着手の段階で、せっかく北海道まで行くのであれば、あれもやりたい、ここにも行きたい・・・と、ついつい盛り沢山な行程になりがちです。
旅の目的をはっきりさせ、限られた日程の中、やれること、やらないことを決めることで、充実度の高いプランの作成ができると良いと思います。
【移動】ワーケーションにするための時間と空間の使い方
この北海道ツーリングを「ワーケーション」として成立させるためには、毎日数時間の業務をするための時間と場所の確保をする必要がありました。
具体的には、毎日100〜200キロ程度の移動をしながら、その途中または移動先で仕事をするということです。
ほぼ毎日、以下の日程で過ごしていました。
- 朝6時前に起床、朝陽の撮影にチャレンジ
- 朝食後テントを撤収、移動開始
- 10時からオンラインミーティング
- 昼食&入浴
- 午後からオンラインミーティング
- 移動、給油
- キャンプサイト到着、食材購入、調理・食事
- 夕陽の撮影にチャレンジ
- メールチェックなどの業務
- 10時頃就寝
朝食後と午後のオンラインミーティングのあとに、毎日合計3〜4時間程度の移動時間を確保して次の目的地・ディスティネーションに向かいました。
だいたい1時間弱の走行と20分くらいの休憩を繰り返して、疲労がたまらないように心がけてはいました。それでも日程の後半には手指の痺れが辛くなってました。
腕に体重がかからないようなポジションをマスターする、ハンドルグリップやグローブに工夫して手に振動が伝わりにくくする、などの対策を考える必要があると感じました。このあたりについては、先輩ライダーからのアドバイスをいただきたいです〜!よろしくお願いします。
【宿泊】ホテルにするか、キャンプにするか
北海道バイクツーリングといえばキャンプ場での宿泊ですよね!
北海道のキャンプ場を利用するメリットについては以下の通り。
- 無料〜1000円以下という安価な料金で利用できる
- 事前の予約などなくても大丈夫
- 近隣のコンビニ・スーパーで食材を購入して調理
- 炊事場、トイレだけでなく、シャワー完備のキャンプ場もある
- バイクに乗ったままキャンプサイトまで移動しテント設営可能
すべてのキャンプ場が上記の条件に当てはまるわけではありませんが、今回利用したほとんどのキャンプ場では大変楽しく、便利に利用することができました。
北海道のコンビニといえばセイコマートですね。
ボトルワインとジンギスカン羊肉パックとミックスベジタブルを購入し、キャンプサイトでアウトドアの開放感を感じながら自分で調理しながらいただくのは、最高の気分です。
今回は、キャンプサイトで宿泊していたときに、突然の訪問者にびっくり! 夜中の物音に目覚めてテントの入口を見ると、ゴミを漁るキタキツネの前足を目撃! まるで新美南吉「てぶくろを買いに」の小ギツネのようでかわいかった〜!
ただ、雨天のときや、特にオンラインミーティングの予定や自分が担当する業務が詰まっている日には、積極的にホテルを利用しました。
名古屋から苫小牧までの移動についても、太平洋フェリーを利用。
片道40時間、2泊3日の船旅での過ごし方については、また別途くわしくお伝えしたいと思います。
【充電・通信】充電オアシス・道の駅
都内のモバイルワークでは、スターバックスやマクドナルドですぐにWi-Fiが利用できますよね。スマホやPCの充電のためのコンセントも当たり前のように用意されています。駅や空港でも充電コーナー、Wi-Fiコーナーが充実していますよね。
今回の北海道ツーリングでは、おおむね以下の環境で通信利用をしていました。
- スマホでメールチェック
- スマホ&iPadでテザリング→PC利用でのウェブ制作業務
- Wi-Fiスポットへ移動してオンラインミーティング
北海道ツーリングで頼りになるのは「道の駅」。
すべての道の駅で、かなり高速のフリーWi-Fi(光回線)が利用できました。
ほぼすべての道の駅には、レストラン、おみやげショップ、コミュニティスペースと言う名の休憩コーナーが。
ファミレスもスタバもない札幌以北でも、国道沿い10〜20キロごとにこの「道の駅」が設置されています。そのなかには、スーパー銭湯が併設されているところもあるのです。
バイクで数十〜100キロ程度移動したあとに、銭湯でその疲れと汚れを洗い流し、食事しながら無料Wi-Fiと充電ができる道の駅は、まさにオアシス!
※今回訪問した道の駅、ホテル・キャンプサイトなどを地図に配置してみました。
今回訪問した施設のなかで、2箇所からは充電お断りとかなり強く拒絶されたところがありました。「道の駅・三笠」とキャンプ場「カムイの森」。次回以降、ここには近寄らないと心に決めました!
この2箇所とも「充電できるところありますか?」とスタッフに尋ねたところ、その一言を聞くやいなや、いずれも鬼の形相になって「うちでは電気は使えないよ!ダメダメ!」とかなり強い口調で拒絶。
充電できるところがあるかどうかを尋ねただけで、さっきまでにこやかだった現地スタッフが、犯罪者を追い払うような表情に急変することにたいへんなショックを受けました。
20年ほど前は、都内でも携帯電話やPCの充電をしたくても、駅員さんに追い払われたり、店主さんに断られたりとなかなか不便な思いをしたものですが、その頃のことを思い出しましたね。
今回の北海道ツーリングでもっとも残念な体験でした。
まとめ
この夏、バイクでソロツーリングならコロナ警察からも許してもらえるのではないかと思ってこの計画を立てました。(ムスメたちには叱られましたが・・・)
訪れた北海道の飲食店、道の駅、コンビニなどいずれも、マスク着用・手指消毒・ソーシャルディスタンス確保と、できるかぎりのコロナウイルス感染症対策をしているところばかりで安心感がありました。
この記事を読んでいるみなさんは、自宅とオフィスの往復だけ、さらに在宅勤務になって外出も自粛中、というストレスが溜まる毎日だと思います。
自粛ムードが続く中、こんなスタイルならワーケーションとして出かけることができるかな、とか、自粛期間が終わったらこんなところにでかけてみたい、と思っていただければ嬉しいです。
だれにも気兼ねすることなく、行きたいときに行きたいところへ旅行できる、そんな日が早く来ることを願っています。
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